今の職場で、なかなか力を発揮できずに苦しんでいるビジネスパーソンの方へ。
突然ですが、ドラえもんの長編に「のび太の宇宙開拓史」というお話があるのをご存知でしょうか。地球では何をやってもうまくいかないのび太が、重力の小さな星「コーヤコーヤ星」では「スーパーマン」として大活躍するという物語です。
私はこの話を、社会人になってから何度も思い出してきました。
高校生の頃、所属していた部活動は人間関係がこじれ、運営に苦労していました。ところが、発足したばかりの別の高校の部活にアドバイザーとして手伝いに行ったところ、そこでは自分の知識や経験が素直に活き、部員も増え、活動も改善していきました。人間関係も良好で、通うだけで楽しかったのを覚えています。そのとき「これはまるでスーパーマンのび太やないか」と、自分にツッコミを入れたことを今でも覚えています。
社会人になってからも、同じことがありました。全国的なITコミュニティの運営に関わっていた時期、本業がなかなかうまくいかない中でも、そのコミュニティでは学んだことを活かして喜んでもらえ、出会った先輩に仕事の相談に乗ってもらうこともできました。本業とは別の場所に、自分を必要としてくれる人たちがいる。それだけで、随分と救われた気がします。
今、目の前の職場やチームでうまくいっていないとしても、それがあなたのすべてではありません。Aがうまくいかなくても、Bでは力を発揮できる。人はそうやってバランスを取りながら生きているのだと思います。
近年よく耳にする「ウィーク・タイズ」(ゆるいつながり)という考え方は、まさにこのことを指しているのだと思います。家族や会社など、身近で強いつながり(ストロング・タイズ)を大切にしつつ、社外や別ジャンルの、たまに会うくらいのゆるい関係を持っておく。そこで自分の新しい一面が磨かれ、今の場所での辛さを相対化してくれることがあります。
株式投資のポートフォリオと同じで、1つの銘柄が下がっても、別の銘柄で補えればいい。それくらいの気持ちで、今の職場以外にも自分の居場所を持ってみてください。複数の顔を持つことは、弱さではなく、確かな強みになります。
もし今、つらい思いをされているなら、どうか一人で抱え込まないでください。あなたが輝ける「コーヤコーヤ星」は、きっとどこかにあります。
どうか、あなたの悩みが軽くなれば幸いです。
それでは、また。